30代という節目。
がむしゃらに働いてきたけれど、
もっと年収を上げて
将来に備えたい…
そんな想いに駆られたこと、ありませんか？
本記事では、そんな不安を抱える30代のあなたに向けて、転職で「年収アップ」と「キャリア再設計」を実現するための５つのステップを、事例とともに解説。
今よりもっと成長したい。
そして、成長に応じた報酬を得たい…
そんな想いをかなえるためのヒントを提供します。
30代の転職市場の実態とトレンド
近年の転職市場では、「30代歓迎」や「キャリア採用を強化する」企業が増えており…
30代にとって
追い風が吹いています
マイナビキャリアリサーチLabの「転職動向調査2025年版」によると、2024年の正社員の平均転職率は7.2％でした。
これに対し、30代男性は11.1％、30代女性は7.4％と高い数値を示しています。
さらに、転職者の年代別構成では、30代が全体の32.0％を占めており、転職市場のボリュームゾーンとなっています。
転職後の平均年収も上昇傾向。
転職後…
30代男性では約32万7千円、女性では約15万8千円の増加が見られました。
その背景には、以下の要因があります。
- 中途即戦力を求める傾向の強化
企業が求めているのは新卒よりも即戦力 - ライフスタイルに配慮した働き方の多様化
フルリモート、副業可などの制度拡充 - 年収アップのチャンス増加
営業・IT・管理部門を中心に年収100万円以上UPの転職事例が多数
30代は｢若すぎず、重たすぎず」で
企業にとっても魅力的な年齢層！
このチャンスを活かさない手はありません。
こうした市場を追い風に、理想のキャリアと年収を手に入れた成功事例を紹介します。
【実例】Ａさんのキャリア再設計
停滞感と不安が転職のきっかけに
Ａさん（35歳）は、地方の製造業で人事担当として12年間勤務してきました。
新卒で入社して以来、採用・教育・労務管理・制度整備など幅広く業務をこなし、社内では中堅ポジションとして信頼も厚い存在…。
しかし近年、次のような理由からキャリアの停滞を感じていました。
- 年功序列型の評価制度により、努力が昇給に直結しない
- 毎年同じようなルーティン業務に追われ、スキルの伸びを実感できない
- 組織の構造上、将来的な役職や成長の余地が限られている
爆発するほどの不満ではないものの、
今の環境で
10年後の自分が想像できない…
こんな不安が、Ａさんの心の中で少しずつ大きくなりました。
Ａさんが次にとった行動は、キャリア相談の利用。
Ａさんのキャリア再設計のサポート
❶ 自己分析で価値観と強みを深掘り
Ａさんとの面談では、過去のキャリアをなぞるだけでなく、Ａさんの価値観や希望を深掘りしました。
Ａさんは大学時代、ゼミ活動でリーダーを務めました。学園祭や就活セミナーの企画・運営を通じて身についたのは、
複数の関係者を調整し
物事を前に進める力
…とお話しされました。
この経験は、のちの人事職での
- 調整役
- 推進役
…としての強みにつながったことが分かりました。
❷ 人事職を選んだ理由を再確認
Ａさんが人事を志したのは、
✔ 人を支える仕事
✔ 組織をつくる仕事
…に魅力を感じたから。
実際、社員の成長を支援し、会社の根幹に関わることにやりがいを感じながら、日々の業務に取り組んでいます。
❸ キャリアの方向性を明確化
Ａさんとの対話を通じて、これから目指したいキャリアの方向性が明確になっていきました。
- 人と関わる仕事は継続したい
- よりダイナミックな変革の中心に立つ人事に挑戦したい
- ｢タレントマネジメント」など戦略的な人事領域に関心アリ
- ITやスタートアップなど、変化の速い業界でこそ自分の挑戦が活きると感じる
そこで、これらの特性や意欲を踏まえ、無形商材を扱うIT企業や成長企業で「人事戦略のプロフェッショナル」としてキャリアを広げる選択肢を提案。
Ａさんのように、「今の働き方を続けていて本当に良いのか？」という疑問は、キャリアを真剣に考える人にとって自然な感情です。
その悩みにいっしょに向き合い、整理することで、
新たな可能性が
広がっていきます！
Ａさんの場合、｢新たな可能性」の一つが無形商材を扱う企業でした。
Ａさんの新たな選択肢
有形商材と無形商材の違い
| 項 目 | 有形商材（製造業など） | 無形商材（ITサービスなど） |
| 商品の形態 | 物理的な製品 | サービスやソリューション |
| 提案のアプローチ | 製品の特徴を説明 | 顧客の課題解決を提案 |
| 業務スタイル | ルーティン業務中心 | プロジェクトベースの業務 |
| 成果の評価 | 業務量や勤続年数 | 成果や貢献度 |
無形商材の業界では、顧客の課題を深く理解し、最適な解決策を提案する能力が求められます。
Ａさんも、自身のコミュニケーション能力や課題解決力を活かせる無形商材の業界に魅力を感じました。
無形商材業界で新たな挑戦へ
Ａさんは、IT業界の人事ポジションへの転職を決意…。
新しい環境では、次のような変化がありました。
- スキルの習得
IT知識や最新の人事手法を学ぶ機会が増加。 - 成果の可視化
自身の取り組みが組織の成長に直結し、やりがいを実感。 - 報酬の向上
成果に応じた評価制度により、年収アップ。
この転職で、Ａさんのキャリアは大きく前進…
年収アップのカギは「視点のもち方」にある
頑張って働いているのに…
思ったほど年収が上がらない
そんなモヤモヤを感じている方は少なくありません。
とくに30代になると、キャリアの成果が『見える形』で現れてほしいと感じるものです。
とはいえ…
年収はスキルや経験だけで決まりません。
大切なのは…
どんな視点でキャリアを選び
伸ばしていくか、です！
ここでは、年収アップを目指す上で押さえておきたい３つの視点を紹介します。
❶ 自分の市場価値を把握する
今の自分のスキル・経験は、他の企業や業界でどれだけ通用するのか。
この「市場価値」を把握することは、年収アップに向けた戦略の出発点です。
自分の市場価値って
どうやって知ればいいの？
…と気になった方は、こちらの記事へ
具体的なチェック方法や行動のヒントを解説しています。
❷ 努力が報われる環境を選ぶ
いくら努力して成果を出しても、それが年収に反映されない環境では限界があります。
そこで重要なのは…
成果に対して
正当に報いる会社を選ぶこと
転職活動では、企業の
- 評価制度
- 昇給・賞与の仕組み
…に注目しましょう。
成果を正当に評価する会社って、
どう見分ければいいの？
…と気になる方は、以下の記事へ。
転職先選びで後悔しないための具体的なヒントが得られます。
❸ スキルを磨き続ける姿勢をもつ
技術革新や働き方の変化が進む今、数年前のスキルがすぐ陳腐化することもあります。
新しい知識を学び続ける姿勢は、市場価値を維持・向上させるための最大の武器。
資格取得や業務外での学習、社外のプロジェクト参加など、スキルアップの機会は意外と身近にあります。
どんなスキルを磨けば
いいのか分からない
効率的な学び方を知りたい
…という方は、以下の記事が参考になります。
スキルアップの方向性や自身の学び方に役立ててください。
｢年収が上がる人」とそうでない人の違いは、小さな意識の差にすぎません。
前述の視点…
- 自分の市場価値を把握する
- 努力が報われる環境を選ぶ
- スキルを磨き続ける姿勢をもつ
…をもち続けられるかどうか。
その差が、キャリアの分かれ道になります。
成果主義の企業での評価例
成果が正当に評価される企業では、
努力の方向性と質が
年収に直結！
Ａさんは転職を検討する際、転職先企業の評価制度を事前に詳しく確認しました。
とくに注目したのが、下記のような「成果主義に基づく評価項目」です。
| 評価項目 | 内容の説明 | 具体例 |
| 採用成功率 | 採用目標に対して、どれだけ質の高い人材を計画通りに採用できたか | 年間5人の採用目標に対し、必要なスキルをもつ人材を6人採用 |
| 教育プログラム | 社員の成長を促す研修や勉強会を、どれだけ企画・実施・効果検証できたか | 新人研修プログラムを改善し、離職率を前年より20％削減 |
| 労務管理 | 働きやすい環境づくりや、労働法への対応にどう取り組んだか | 有給取得率の向上施策を導入し、法令遵守体制を強化 |
| 組織貢献度 | 組織文化の向上や、社員の満足度・エンゲージメント向上にどう貢献したか | 社内コミュニケーション施策を提案・実施し、満足度調査で高評価を獲得 |
評価対象となる行動や成果を把握したことで、Ａさんは自身の貢献と年収アップの可能性をイメージできました。
実際に転職先の評価制度でその貢献が認められ、年収アップを実現…
転職を成功させる５つのステップ
Ａさんに提案し、いっしょに取り組んだのが、これからご紹介する５つのステップです。
STEP1. 自己分析で｢やりたい」を明確に
まず何より大切なのは、ご自身のことを深く理解することです。
Ａさんにも、これまでのキャリアで得た経験、成功体験、そして何よりも大切にしている価値観をじっくり振り返っていただき、
ご自身の「軸」を
明確にすることから始めましょう
…とお伝えしました。
ここがブレると、その後の方向性が定まりません。
STEP2. 興味ある業界・職種を徹底リサーチ
自己分析でご自身の軸が見えてきたら
次は視野を広げる番です！
Ａさんが興味をもつ業界・職種のリサーチは、私がいっしょに進めました。
仕事内容、平均年収、働き方、成長性といった多角的な視点から情報を集める方法や、ご自身では気づきにくい点などを具体的に提示。
こうした多角的な視点からの情報収集は、ご自身にとって理想に近い環境を見極める上で、大切なステップとなります。
STEP3. 情報収集はプロを頼る
転職活動では
どこから情報を得るか…
が結果に直結！
求人情報はあくまでスタート地点。企業の本音や、働く環境のリアルまでは見えないことも多い。
そんなとき頼りになるのが、私たちキャリアアドバイザーとの面談です。
一人では見えなかった選択肢、気づかなかった強みが、面談を通じてクリアになっていきます。
まずは無料相談や診断を利用し、｢プロ」に頼るかどうかを決めてはいかがでしょう。
無料体験を提供するサービスを紹介しておきます。
自己分析の｢無料体験｣を提供…
POSIWILL CAREER（ポジウィルキャリア）
オンラインによる45分の無料体験があるので、初めての方でも気軽に相談を始められます。
全国どこからでも体験可能です。
さらに、無料体験後に「自己分析のやり方を解説したPDF資料を無料プレゼント」があります。体験者の口コミは…
短時間で、ずっと言語化できなかった
自分の価値観を言語化してもらえて
とてもスッキリしました
自分の人生に対する本音や
気づけていなかった違和感に出会うことができ、実のある時間となりました
おすすめするのは、
- 近しい人には自分の本音を話しづらい
- 自分の強み・向いていることが分からない
- キャリアアップしたいけど方向性がわからない
…という方。
人気サービスのため予約が必要。
混み合うので早めの予約をおすすめします。
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STEP4. 応募書類と面接対策を入念に
応募段階やその後の選考では、書類作成や面接対策といった準備が重要になります。
とくに大切なのは、「どこでも通用する自分」をアピールするのではなく、
なぜこの会社で活躍できるのか
…を明確にイメージし、それを伝えること。
Ａさんの場合も、志望企業ごとに強みの伝え方やエピソードの選び方をいっしょに練り直し、面接官の心に響くアピールにつなげました。
応募書類や面接対策の具体的なポイントについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ご活用ください。
STEP5. 内定後の条件交渉を恐れない
内定が決まった後にも、忘れずに取り組んでおきたいステップがあります。
それが、内定条件のすり合わせです。
年収や働き方、福利厚生など、これからの生活に関わることだからこそ、自分の希望は率直に、丁寧に伝えることが大切。
Ａさんにも
希望を項目ごとに整理し
企業側とすり合わせをしましょう
…とお伝えしました。
小さな確認の積み重ねが、新しいスタートを安心して迎えることにつながります。
年収交渉のポイントは次の３点…
- ｢なぜ年収アップを希望するのか」を明確に伝える
- 過去の成果や経験値を数字で提示する
- 現実的な金額感を調べ、相場感に基づいた希望を出す
企業も、誠実でロジカルな交渉であれば前向きに受け止めてくれます。
これらのステップは、Ａさんだけでなく、多くの方が納得のいく転職を実現するために有効です。
もしあなたが今、転職を考えているなら、ぜひこの５つのステップを参考にしてみてください。
今の延長線上ではない未来
Ａさんの事例からわかるように、
現状に漠然とした不安を感じる
…というのは、ごく自然なことです。
むしろ、それは成長したいというサイン。
そのサインに応えるステップは、以下のとおり…
- 自己分析で「やりたいこと」を明確に
- 情報収集と面談で「進むべき方向」を決める
- 年収や働き方も、妥協せずに見直す
そのためにまず必要なのは…
一歩踏み出す勇気
今の延長線上ではない未来を選ぶために、あなたも動き出しましょう。
