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【キャリアの停滞・副業の行き詰まり】打つ手がないときに実践してほしい「コミュニティの活用」

アイキャッチ画像:キャリア&副業のスランプ脱出 —突破口を見つける方法—
キャリアの行き詰まりを解消したい

個人のキャリアは自己責任のもと、自力で切り開く…
これは正論に聞こえますが、最良の方法ではありません。

キャリア形成は、企業の経営状況や上司との関係など、自力で解決できない要因に左右されるからです。


「自力」にこだわることによって…

  • 今後のキャリア形成に展望を持てず、突破口が見つからない。
  • 転職や起業を考えているが、漠然とした不安があって踏み切れない。

といった閉塞感や孤立に陥る恐れがあります。

以下は、リクルートワークス研究所「働く人の共助・公助に関する意識調査」結果です。

リクルートワークス研究所「働く人の共助・公助に関する意識調査」結果

キャリアの挑戦や備えに関する項目のいずれか1つ以上「あきらめている人」の割合は、実に約4割(37%)に上ります。

この結果からわかることは…

ライフキャリアの選択肢が少ない日本では、行き詰まりは即「あきらめ」につながりやすい、ということです。

ではどうすればよいのか?

その一つの解が、現在帰属しているコミュニティ以外のつながり…
「第3のコミュニティ」への参加です。

※ 家族・職場を、第1・第2のコミュニティとし、それ以外のものを「第3」と呼名します。

キャリアの「孤立」を乗り越えるには、ライフキャリアの選択肢を広げる「多様な生き方との出会い」が突破口になるからです。

そこで重要なのは、良質なコミュニティとの出会い
副業における行き詰まり感の解消も、これに同じです。

以上のことを踏まえて、本記事は…

アドバイザー

キャリアの孤立を乗り越えるつながり「第3のコミュニティ」をテーマに解説を進めていきます。

メンバーの類似性・共助の有無から「良質なコミュニティ」を見極める

良質なコミュニティの見極めについて

コミュニティにおける重要なコンテンツは、「ヒト」です。
したがって、そのコミュニティに、どんな「ヒト」が集っているか、ということが選択の観点になります。

まずは、参加者の類似性の高さに着目しましょう。

参加者の類似性が高いほど充実感が得られやすく、コミュニティへの愛着も高まっていきます。

コミュニティの目的が明確に打ち出され、その目的に共感した「ヒト」が集まっている、というのが一つの選択基準になります 

そのほか、「充実感の獲得・継続」という観点から、次の5点も入会の判断基準に加えるとよいでしょう。

  • コミュニティの運営に、メンバーも何らかのかたちで携わり、努力を求められている。ただし、個人の選択は認められている。
  • コミュニティの目的に共感でき、自分も何らかの貢献をしたい、役割を果たしたいと思える。
  • その時々の状況や気持ちによって、かかわり方の濃淡を自分で決められる。
  • 帰属意識を求められず、コミュニティの出入りに自由度がある。
  • 新規のメンバーを援助する仕組みがあり、フラットに相談できる。

アドバイザー

要は、「おたがいさま」でつながり、かかわり方の自由度が高いこと

このような観点を踏まえて、オンラインコミュニティを中心に具体例を紹介します。

「つながり」から広がるキャリアの選択肢

つながりから広がるキャリアの選択肢

他者とのつながりは、自身の視野を広げたり、学んだり、新たな仕事の機会を得たりする機会をもたらします。
特に、職場以外の仲間は、ステージシフトを生み出す機会になります。

「こんな生き方もできるんだ」という発見や気づきが、新たなステージを模索するヒントになるからです。

NPOへの参加でキャリアの選択肢を広げる 

アドバイザー

共創によってつながるコミュニティで、かけがえのない仲間と出会う

紹介:NPO法人 greenz(グリーンズ)

サイトアドレス:https://www.greenzpeople.jp/

NPOグリーンズは、「いかしあうつながりがあふれる幸せな社会」を目指す非営利組織。
会費(月\1000~)を支払うことによって greenz people に入会できます。

会員は、オンラインコミュニティに参加できるほか、イベント参加費割引などの特典があります。
サイト内の『ピープル図鑑』を開くと、どんな「ヒト」が集っているか、わかります。

注目すべきは、グリーンズが提供する学びの場「グリーンズの学校」
サイト:https://school.greenz.jp/

地域通貨、ファシリテーション、コミュニティマネジメントなど、様々なテーマのクラスを運営しています。

アドバイザー

「学び」と「仲間づくり」が同時にできる…
というメリットがあります。

そのほか、働きたい人を応援する グルーンズジョブ の活動も紹介。
グルーンズジョブは、一人ひとりが「自分をいかす仕事」に出会えるための、採用・キャリア支援事業です。

詳しくは、以下のサイトから実際に「募集中」の記事をご覧ください。
サイト:https://job.greenz.jp/

ステージシフトのヒントが見つかります。

紹介:認定NPO法人 サービスグラント

専門的な知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動「プロボノ」への参加も、選択肢の一つです。
現在、プロボノはビジネスパーソンの社会貢献の手法として着実に浸透しつつあります。

『サービスグラント』は、プラボノの支援をコーディネートするNPO法人。
10年以上の実績があります。
サイト:https://www.servicegrant.or.jp/

特徴は、以下の3点…

チームで取り組む

  • 専門性をもつ社会人が、それぞれの得意を活かして役割を分担し、チームで支援する

週に5時間×1~6か月

  • 活動の目安は、平均週5時間、本業との両立が可能な範囲でプロジェクトを進める

伴走サポート

  • プロジェクトがスムーズに進むよう、ツールの提供や事務局からバックアップがある

具体的な支援内容は、以下の『支援実績』から確認できます。
サイト:https://www.servicegrant.or.jp/probono/case/

プロボノは専門家集団での支援と言われますが、「ちょっと得意な分野がある」程度でかまいません

アドバイザー

参加者にとっては、異業界・異業種との交流の場大人の学びの場であり、自身のキャリアをふり返る機会(棚卸:たなおろし)になります。

結果、「次のステージの発見」につながりやすい…

参加したチームや、支援した事業所・地域が新たなコミュニティとなり、第3の居場所ができる、というメリットがあります。

『サービスグラント』は「ママボノ」というユニークな活動もしています。
サイト:https://mamabono.org/

育休中や離職中の女性のために、社会貢献活動の場を提供する、という活動です。
具体的には、育休復帰や再就職など、「再び仕事への一歩を踏み出すママ」のための期間限定プログラムの提供。

そして、これまでの仕事やスキル、子育ての経験を活かし、「ママの力」を求めているNPO・地域団体などの活動を支援する、という流れです。

子育て中心の閉じた世界で孤立する女性に対して、コミュニケーションの場を提供するコミュニティがありますが、活動の場を提供するサービスは希少です。

異なる立場、異なる目的で仕事を経験してきた異業種のママ同士がチームを組み、リアルな社会課題の解決に向けてプロジェクトを進めていくママボノ

メンバーは、共通の目的に向かってチームで活動する体験を、復職に向けたリハビリととらえ、働くことへの「自信」をとりもどす機会として参加しています。

関連記事に『ブランク(離職期間)の不安を乗り越えて再就職』があります。
必要に応じてご参照ください…

副業・フリーランスの不安や行き詰まりを解消する

孤立に陥りやすい副業ワーカーやフリーランスは、有益な仲間づくりが重要になります。
そこで、独立して働くフリーランス、副業ワーカー同士が情報共有し、助け合うコミュニティを次に紹介します。

紹介:プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、業務委託や自営、副業を含めたフリーランスのコミュニティです。

そして、国内最大級のフリーランス当事者ネットワーク。
サイト:https://www.freelance-jp.org/

2021年7月時点で、有料会員が約8,000人、無料会員については5万人を超えています。

フリーランスの共助の仕組みや場をつくる、そしてフリーランスに、コミュニティの重要性を働きかけることなどが活動の柱です。
具体的には、有料会員に各種保険や福利厚生、eラーニングなどのキャリアサポートを提供。

詳細は、以下のパンフをご覧ください。
https://www.freelance-jp.org/pdf/join.pdf

実態調査と政策提言にも力を入れており、コロナ禍ではフリーランスを対象とした持続化給付金や家賃給付金、職域接種などを実現しました。

以下の4つの「したい」に応えるサービスを提供しています。

  • 新しい情報を収集したい
  • 仕事の問合せを増やしたい
  • もっとスキルアップしたい
  • フリーランス仲間を作りたい
アドバイザー

帰属意識を求められない、出入りの自由度が高いコミュニティです。

紹介:ライターゼミ( クラウドワークス『みんなのカレッジ』 )

詳細は、以下の記事で紹介しましたが…
『【副業・再就職の関連記事】離職期間からの復帰、副業さがしにおすすめ:未経験から始めるクラウドワークス』

スキルレベルや実績に収入が左右される副業については、ロールモデルとの出会いが「突破口を見つける」カギになります。

できないことは、できている人から学ぶことが近道。

Webライターを例に挙げますと…
実績のあるクラウドワークスが提供するサービスを利用することをおすすめします。

アドバイザー

ライターゼミの講師からの「学び」や、ライター仲間との「交流」により、「副業孤立」は解消されます。

行動主体のコミュニティで腕を磨く

アドバイザー

成長を求めるなら、「刺激」に満ちたコミュニティがおすすめ

紹介:特定非営利活動法人 Startup Weekend Japan

起業に興味のある方は、Startup Weekend 参加による仲間づくりをおすすめします。
サイト:https://nposw.org/

Startup Weekendは、起業を目指す人を対象とした「スタートアップ体験イベント」です。

それ自体がコミュニティではないのですが、参加した人々が協働体験を機に起業仲間としてつながり、交流を継続しています。

Startup Weekendは、金曜から日曜日の3日間、54時間かけて開催。
この54時間のなかで、参加者はアイデアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに体験することができます。

短期間でMVP開発を学べるのは、未経験者にとっては大きなメリットになります。
また、起業仲間ができるという利点もある…

アドバイザー

同じ「志」をもつ仲間を見つけ、自らコミュニティを形成しようとする行動派には、最適です。

全国でイベントが開催されています。
詳細は以下のサイトをのぞいてみてください。
サイト:https://nposw.org/schedule/

また、以下の「参加者の声」を読むとイメージがつかめるので紹介しておきます。
サイト:https://nposw.org/about/voice/

紹介:堀江貴文イノベーション大学校(以下、HIU)

インフルエンサーが運営するコミュニティの場合、巣の中のヒナのように、メンバーが権威者からの情報や知恵を待つばかりという状態が起こりがちです。
この場合、コミュニティ内の交流が鈍化し、メンバーの満足度も低下、という経過をたどります。

しかし、堀江氏が運営するコミュニケーションサロンは、「自ら行動しなければ何も得るものはない」という会員主体のコミュニティです。
サイト:https://salon.horiemon.com/

HIUは会員制です。

メインのFacebookグループに加え、事業投資や不動産のようなビジネスに特化したものから、音楽、スポーツ、恋愛などエンタメにいたるまでの30以上の分科会グループで構成されています。

そこで、興味のある分科会に入って交流を深め、やりたいことをカタチにしていく、という流れになります。

ビジネスも遊びも、とにかく全力で望むやる気のある人たちが集い、交流し、新しい価値を生み出していく場です。

アドバイザー

アクティブな仲間とつながりたい、という人におすすめ

紹介:有志団体で参加するONE JAPAN

大企業の企業内有志団体の若手が集まる ONE JAPAN は、「挑戦の文化をつくる」というミッションを掲げ、コミュニティ形成やイベントの開催、調査に基づく提言活動を行っています。
サイト:https://onejapan.jp/

異なる企業から参加した者同士の共創によるプロジェクト立ち上げなど、実践的なコミュニティ展開・運営しています。

支え合う仲間や実践的な知識が得られるコミュニティプログラムが豊富で、サイトを覗くだけでもワクワク感が伝わってきます。

個人ではなく、有志団体として加盟する形態です。

加盟希望の団体に対して、以下の了承を取り付けています。

  • 大企業内でイノベーション創出や組織の活性化などを目的とした有志活動を、一定期間実施していること
  • 毎月の代表者会議への出席、ONE JAPAN全体で取り組む活動に参加する必要があること…など
アドバイザー

有志のグループに所属し、活動を外に広げたいという人にはおすすめのコミュニティです。

大切なことは「安心な居場所」にたどり着くこと

大切なことは「安心な居場所」にたどり着くこと

不透明な未来に向かって一歩踏み出すときに、失敗しても帰ることのできる場所、ほかの人の体験から学べる場所、ともに挑戦できる仲間のいる場所とつながっていれば、孤立感は軽減されます。

このような居場所を、これまでは職場に求めてきました。

しかし、終身雇用の衰退や企業寿命の短命化により、職場を居場所とする時代は去りつつあります。

では、職場以外のどこに自分の居場所を求めるのか。

その選択肢として、本記事では「第3のコミュニティ」を紹介しました。

コミュニティが多くの人のキャリア形成に活用される未来はすぐそこまで来ています。

1例を挙げると…
賃金のベースアップ重視の伝統的な労働組合のあり方から脱却し、社員のやりがいや成長実感にコミットするようになった三井物産労働組合(MPU)などが、そうです。

本記事紹介した「コミュニティ:新たな居場所」は、ほんの一部にすぎません。

地方移住を求める人には県人会等のコミュニティに入る選択肢がありますし、職場でのスキルアップを目指す人には職業コミュニティが検討範囲に入ると思います。

一人でいるのか、一人になってしまったのか。ここには大きな違いがあります。

本記事が、皆さんの安心な居場所づくりのヒントになれば幸いに存じます。

アドバイザー

キャリアの自立には、「つながり」という支えが必要です

ビジネスコミュニティづくりに関心のある人に、おすすめの本を紹介…

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