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【若手社員の皆さんへ】転職難民にならない4つのヒント:リアリティ・ショックを乗り越える方法

アイキャッチ画像:転職難民にならない4つのヒント/リアリティ・ショックを乗り越える方法
イラスト:転職難民にならないための4つのヒント/転職難民に転落する不安との闘い

日本はこれまで雇用の流動性が低いといわれてきましたが…

株式会社リクルートが実施した「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」よると、現在「日本の正社員では40歳くらいまでに転職活動を終え、おおむね6割程度が転職を経験してきた」という実態が明らかになりました。

https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20220922_hr_01.pdf

人生100年時代、もはや日本でも転職は一般的な現象。
しかし、転職先に失望し再転職をくり返すなど「転職難民」に転落するケースも多い。

要因としては、転職前に抱いていた期待と現実とのギャップからくるリアリティ・ショックが挙げられます。

リアリティ・ショックは、どんな組織にも存在します。
新しい組織に取り込まれるわけですから、その組織人として働くことを求められるのは当然のこと。これまでにないギャップを感じることは必然なのです。

大切なのは、転職を人生の転換点としてしっかり内省し、自身の価値観に根ざした選択をすることです。

今回は…

アドバイザー

転職難民にならないためのヒント
を記事にしました。

具体的には次の4点です。

図解:転職難民にならないための4つのヒント/転職難民にならない4つのヒント

「転職だ!」の前に一読ください。

自分のマインドセットを自覚し、修正する

図解:転職難民にならないための4つのヒント/転職難民にならない4つのヒント:自分のマインドセットを自覚し、修正する

マインドセットは、過去の体験に影響されます。

例えば、何度努力してもうまくいかないと「いくら努力をしても自分は成果を出せない」「努力しても自分の能力は伸びない」と、かたよったマインドセットをもってしまう。
逆に、努力が報われた成功体験をもつ人は成長思考をもちやすい。

ネガティブな固定思考をもつ人は、少し頑張って結果が出なかっただけでも「何度やってもうまくいかない」と結論づける。
逆に成長思考をもつ人は、運よく努力が報われただけかもしれないのに「努力は必ず報われる」と確信する、など人には過去の体験に影響された「考え方の癖」が存在するのです。

転職難民に転落する人の多くは、ネガティブな固定思考をもっています。
挫折感を感じやすいからです。

転職に飛びつく前に、自身のマインドセットを自覚し、修正することが必要です。

成長マインドセットにブレーキをかける過去の体験、そこから生まれた固定思考を自覚する。
小さな成功体験を積み重ねるなど、固定思考を修正する努力をする。

また、自身の成功体験を想起し、再現性の高いパターンを自覚することも必要です。
成長思考のマインドセットは揺らぎやすいからです。

年齢を重ねるごとに転職が難しくなる要因には、成長マインドセットの枯渇という自身の問題が存在します。
努力によって乗り越えられない「年齢の壁」にぶつかり、無力感を感じる経験が増える。
努力は報われると思えなければ、努力をするエネルギーは生まれません。
成長思考を保つためには、挑戦的行動を仕事や生活に意識して織り込んでいくことが重要になります。

自律的キャリア観をもつ

図解:転職難民にならないための4つのヒント/転職難民にならない4つのヒント:生き生きと働く社員には「自律的キャリア観」がある

転職を求める人の多くは「会社が悪い」「上司や同僚が悪い」など、理由を自分の「外」に置きます。
しかし、人生の再選択は「他責起点」ではなく、「自分起点」であるべきです。
転職理由が「外」にあると、再就職先でも「○○が悪い」とネガティブな固定思考に陥ってしまうからです。結果、転職難民となる可能性が高まります。

転職先に愛着をもち、生き生きと働く社員は「自律的キャリア観」をもっています。
自分のキャリアをよいものにしたいという関心の強さとともに、自身のキャリアは自分の責任によって決定し努力するというマインドセットです。

手始めに、自分は転職先で「何を」得たいのか、重視するのかについて自問し整理しましょう。例えば次の4点…

  • 成長実感がほしいのか
  • 貢献実感を得たいのか
  • 仕事フィットを求めるのか
  • 職場フィットを重視するのか

※ 仕事フィット:仕事で自分の能力を活かすことができる、自分らしさを発揮できるという感覚
※ 職場フィット:職場の雰囲気が自分に合っているという感覚

その答えに対して転職一択ではなく、選択肢を広く検討することも重要です。

副業を始めて特定のスキルを磨く、その先に転職があってもよいし、現職でのステップアップを目指してもよい。
転職年齢の許容範囲で専門性を磨く、その先に転職があってもいいし、独立起業を視野に入れてもよい。
このように…

次のフェーズ(段階)に焦点化し、その先の将来については広く選択肢をもっておくほうがキャリアの可能性を広げます。

次のフェーズは、「どのような能力を開発すれば、自身の価値が上がるか」という視点で考えると明確になります。
転職だ!の前に一考を…

関連記事を載せておきます…

自分の指向性を踏まえて仕事を選ぶ

図解:転職難民にならないための4つのヒント/転職難民にならない4つのヒント:心の指向は「ある程度もって生まれたもの」という理解が必要

スペイン系の人々に多いと言われる「新奇探索指向」の人は、過去にとらわれず、新しいことにチャレンジする傾向があります。新奇探索性が低い人は、同じことをずっと続けていても飽きることはありません。

人に認められ、つながっているという感覚を大切にする「報酬依存指向」の人は、自分が信頼する人からの助言に強い影響を受けます。報酬依存性が低い人は、意志が強く自立しており、1人の時間を好む傾向があります。

日本人は、新奇探索性の高い人の割合が世界的にみても低いことが調査によって明らかになりました。新しいものに挑戦するのが苦手、リスクよりも安定を好むという傾向です。

これらの指向性は遺伝的要素が強く影響(ドーパミンの感受性に影響)しています。

2016年7月1日 講義「ヒトの認知機能と神経伝達物質」
https://logmi.jp/business/articles/152044

つまり、心の指向は「ある程度もって生まれたもの」という理解が必要です。

この2つの指向をもとに自身をふり返ると、無理のない働き方や生き方を選択することができます。
働き方や生き方が自分の「指向」とつながっていれば、わざわざ「がんばらなくては」と思わなくてすむからです。

これらのことを逆から考えると、あなたらしく仕事ができる転職先を選ぶこともできます。

アドバイザー

特に努力したわけでもないのに人から褒められた経験はないでしょうか?

ここにあなたの「指向」があり、「強み」があります。
新規探索性・報酬依存性の2点からあなたらしさを見つける、気がつかなかった強みはないかふり返る、これらが仕事選びに役立ちます。

自分をつき動かす「欲求」をつきとめる

図解:転職難民にならないための4つのヒント/転職難民にならない4つのヒント:人生の転換点においては、このモチベーションの動因にあたる「自分をつき動かす欲求」をつきとめる作業が必要

転職先でのモチベーション低下が原因で再離職、というケースも多く見られます。

経済的な安定や余暇の時間の充実を重視して転職先を選択したが、目の前の仕事に対して物足りなさがつのるばかり、結果再び離職したなどです。

モチベーションの動因を脇に置いた選択は再離職をまねきます。
動因にあたる「欲求」は自身の価値観に紐づいていることが多く、仕事内容とのズレ:不整合が大きいと、心が悲鳴をあげはじめます。

人生の転換点においては、このモチベーションの動因にあたる「自分をつき動かす欲求」をつきとめる作業が必要です。

あなたにはどんな欲求があり、モチベーションの源泉となっているか、次に挙げる「欲求」をもとにふり返ってみましょう。

  • 影響欲求:周囲に影響を与えていきたいという気持ち
  • 達成欲求:高い目標を掲げ、それを達成したいという気持ち
  • 貢献欲求:他者に役に立ちたいという欲求
  • 称賛欲求:称賛されたいという気持ち
  • 社交欲求:多くの人と知り合い、交流を深めたい気持ち
  • 承認欲求:認められたい、感謝されたいという気持ち
  • 管理欲求:人・モノ・コトを管理したい、システム化したいという気持ち

これらの「欲求」は、行動へと駆り立てるエネルギーにあたります。
再就職後のモチベーションは自分をつき動かす「欲求」の実現によって維持できます。

注意してほしいことは、自身の「欲求」を実現できるリソースが自分にあるかという、内省も必要なことです。

リソースがないと、次のような事態を招きます。
貢献欲求が高く、「仕事を通して社会に貢献したい」と考えて新たな職種についた。しかし、多様な人々との関係構築ができず不本意なポストに回された…

転職を成功させるためには、自身をふり返り必要な能力やスキルの獲得、ブレーキとなる余計なプライドや不適切なふるまいの修正など、転職を成功へと導く努力が必要です。

人と比較せず、自分らしい「生き生き」を見つける

アイキャッチ画像:転職難民にならないための4つのヒント/厄介な課題を抱えたとしても、社会貢献や自身の成長につながるなどの価値を見出していれば、それも生き生き働く原動力になる

令和2年、厚生労働省は雇用対策を目的に「転職者実態調査」を実施しました。
以下は「現在の勤め先を選んだ理由別転職者割合」P21図表21-1をグラフ化したものです。

令和2年厚生労働省「転職者実態調査」:「現在の勤め先を選んだ理由別転職者割合」P21図表21-1のグラフ化

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html

「仕事の内容・職種に満足がいくから」が41%と最も多く、「仕事内容や職種の希望」に沿って就活が行われていることがわかります。
転職後の満足度が高かった理由も、「希望する仕事内容だった」が1位という結果です。

半数近くの人が自分の価値観とつながる選択をし、満足を得ているのです。

心に留めてほしいことは、生き生き働いている状態とは、単に苦しみが少なく、楽しみが多い状態ではないこと。
「生き生き」の意味は、あなたに委ねられている。
厄介な課題を抱えたとしても、社会貢献や自身の成長につながるなどの価値を見出していれば、それも生き生き働く原動力になります。

人と比較せず、あなたらしい「生き生き」を見つけてほしいと願っています。

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