「つまらない仕事」がやりがいに変わる|転職せずにモチベーションを取り戻すジョブ・クラフティング
企画を考えても、
上司の鶴の一声で却下
行き詰まりを感じ、休日は「求人情報」を検索…。
時折「転職」の2文字が頭をよぎる。
そんな瞬間はありませんか?
その原因、
職場環境だけではありません。
あなたの能力不足でもない。
多くの場合、その原因は…
「やらされ感」です
この場合、転職をしなくても、今の仕事の中でやりがいを再設計する方法があります。
本記事では、その具体的な考え方と実践法を解説。
仕事の「手応え」を取り戻すヒントが見つかります。

「この仕事、本当に意味があるのかな…」と悩んでいませんか?

毎日エクセルに数字を打ち込むだけ
同期は華やかな部署で活躍、
でも自分は裏方ばかり。
そんなモヤモヤを抱えながら、
スマホで求人サイトをスクロール…。
こんな休日、ありませんか?
「やらされ感」はどこからくるのか?

「やらされ感」は、
自分でコントロールしている感覚(自己主導感)の欠如から生まれます。
- 配属の偶然性
希望とは違う部署に配属された(配属ガチャ) - 裁量の少なさ
マニュアル通りに動くことだけが求められる - 見えない評価基準
頑張っても、どう評価に繋がるのか不透明
こうした環境下に置かれると、人は次第に
どうせ自分の仕事なんて…
こんな「やらされ感」に支配され、
モチベーションを維持できなくなってしまうのです。
単純に「転職で解決」とはならない

環境さえ変えれば
やりがいのある仕事に出会えるはず
そう考えて転職を決意する若手社員は少なくありません。
しかし、受け身の姿勢のままでは、
新しい職場でも高確率で同じ悩みが再発します。
- 自分の強みは、この業務でどう活きるのか
- この作業は、誰の何の役に立っているのか
こように、仕事の意味を再定義できない限り、
どこへ行っても同じ壁にぶつかります。
そこで今回提案したいのが、
転職せずに今の職場でやりがいを再設計する方法
ジョブ・クラフティングです
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人間関係や「合わない」という理由で安易な転職を考えている方は、環境を変える前に自分自身の行動を見直すことも重要です。
なぜ今、ジョブ・クラフティングが必要なのか?


ジョブ・クラフティングとは…
会社から与えられた仕事をそのままこなすのではなく、「自分仕様にカスタマイズ(クラフト=工作)する」心理的アプローチを指します。
かつては、与えられた仕事をこなしていれば、
ある程度のキャリアは約束される時代でした。
しかし今は、終身雇用も揺らぎ、
会社の寿命さえ不透明になった。
これからは、
個人が主導してキャリアを築く時代。
必要になるのは、
自ら仕事の意味を再設計する力です
AI時代に「やらされ仕事」は通用しなくなる


2026年に向けて、AIは単なる「作業アシスタント」から、自律的に業務をこなす「エージェント」へと進化しています。
近い将来、
資料作成、データ集計、議事録作成といった定型業務の多くはAIが担うようになる。
AIに任せられる仕事が増えるほど、
「どう価値を生み出すか」が力の差になります。
これからの時代に生き残るのは、
受け身の労働者ではなく、
自分の強みを活かし、
仕事に独自の価値を見出せる人
ジョブ・クラフティングは、
その力を日常業務の中で鍛える実践的な方法です。
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これからの時代に求められる新しいキャリア観については、👇の記事で詳しく解説しています。
「やりがい搾取」とは何が違うの?


やりがいを持てと言われても…
要するに、
会社都合の「やりがい搾取」では?
このように警戒する方もいるでしょう。
両者は、まったく別物です。
- やりがい搾取
→ 会社側(トップダウン)が、低い待遇のまま過剰な労働や情熱を強要すること - ジョブ・クラフティング
→ 個人(ボトムアップ)が、自身の幸福感と成長のために、仕事の境界線を自ら引き直すこと
ジョブ・クラフティングは会社のためではなく、
自分を守り、
活かす術(すべ)なのです
仕事を「自分仕様」に変える3つのカスタマイズ法


ジョブ・クラフティングは、決して難しい理論ではありません。
今の仕事の中に、
変えられそうな部分はありませんか?
若手のうちは裁量も大きくありません。
それでも「やり方」や「捉え方」なら、小さく変える余地があります。
ジョブ・クラフティングには、
大きく分けて3つの方向性があります。
1. 作業のクラフティング
(やり方・範囲を変える)


タスクの進め方や優先順位を、
自分の「得意」や「好き」に
少しだけ寄せる方法です
- 強みをトッピングする
→ 「デザインスキル」を活かして、見やすく美しいレイアウトにこだわる - 面倒な作業を捨てる(自動化する)
→ エクセル関数やテンプレートを整備し、業務の自動化を図る
2. 人間関係のクラフティング
(関わる人を変える)


仕事の面白さは、人間関係に左右されます。
元気をくれる人と過ごせば自ずと、
あなたのエネルギーも高まります
- つながりを作る
→ 会議の前後5分雑談するなど、今の人間関係の中でポジティブなやり取りを増やす - 距離を置く
→ 愚痴ばかり言う同僚や過干渉な人との話を受け流し、エネルギーの消耗を防ぐ
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エネルギーを奪う職場の人間に悩んでいる方は、対処法を知っておくとメンタルを守れます。
3. 認知のクラフティング
(捉え方を変える)


作業内容や人間関係を変えるのは難しい…。
そういう場合は、
仕事に対する「自分の捉え方」を
変えます
これが一番即効性があります。
- 議事録作成
→「ただ発言を文字起こしするだけの雑用」ではなく、チームの認識ズレを防ぐ「推進役」と捉え直す - 問い合わせ対応
→「ひたすら質問をさばく退屈な時間」ではなく、「顧客の生の声(ニーズ)を一番早く拾い上げ、自社サービスを改善するための最前線のマーケティング」と意味づけする
明日からできる!
ジョブ・クラフティングの始め方


いきなりすべてを変える必要はありません。
以下の3ステップで、
まずは小さなカスタマイズから
始めてみましょう
ステップ1
自分の「好き」と「苦痛」を仕分けする


まずは今の業務をリストアップし、
以下の2つに仕分けします。
- 時間を忘れて没頭できること、褒められること(エネルギーをくれる作業)
- 面倒に感じること、ストレスなこと(エネルギーを奪う作業)
まずは紙でもスマホのメモでも構いません。
今抱えている業務を
書き出してみましょう
ステップ2
小さな変化(マイクロ・クラフティング)を起こす


壮大なプロジェクトを立ち上げる必要はありません。
- メールの定型文に、一言だけ自分らしい温かい言葉を添える
- 毎朝最初の10分だけは、自分が一番やりたい業務から手をつける
今日の業務のうち、1つでもいい。
「自分色」を混ぜてみましょう
ステップ3
上司と「賢く交渉」する


勝手に仕事のルールを変えると、
周囲との摩擦が生じます。
コツは、
チームの利益に繋がる提案
として上司を巻き込むことです
たとえば…
定例報告のフォーマットを
少し変えてもいいでしょうか?
結論を先に書くようにすれば、
確認していただく時間を短縮できると思います
この集計作業、Excelの機能を使って
効率化してもいいですか?
ミスも減って早く提出できます
このように提案すれば、
通る確率はぐっと高まります。
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「うちの上司は話を聞いてくれない…」と諦める前に、理不尽な上司をうまくコントロールする技術を身につけましょう。
明日から仕事の「主人公」になろう


転職を決める前に、
一度だけ立ち止まってみてください。
今の場所で「仕事の意味」を書き換えてみる。
その試行錯誤の経験自体が、
どこでも通用するポータブルスキルになります。
今の業務の中に「10%だけ」自分が心から好きだと思える要素、得意な要素を紛れ込ませてみてください。
いきなり仕事の半分(50%)を変えるのは、
難しい…。でも、
10%なら現実的に取り組めるはずです
その10%のカスタマイズが積み重なれば、
あなたの「専門性」となり、「やりがい」へと変わります。
まずは、
自分でコントロールできる領域から少しずつ主導権を握っていきましょう




















































