自分がもっている『質問箱』の「ひきだし」から、必要に応じて「質問」を取り出せる力は、コーチングに限らずヒューマンスキルの根幹の力と言えます。
今回は…
その「ひきだし」に入れておく「質問」について記事にしました。
さらに「必要に応じて『質問』を取り出」しやすいように、目的別に整理しました(『目的別質問ガイド』)ので、参考にされてください。
こんな方におすすめです。
- 目的や状況に応じた質問を知りたい。
- 社員との対話が続かないので困っている。
- 質問の適否に自信がない。
オープン&クローズドクエスチョンは特徴で使い分ける
質問には二つの方法があります。
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンです。
オープン&クローズドクエスチョンの使い分けについて、難しく考える必要はありません。
特徴によって使い分ければよいのだ、という理解でOKです。
それぞれの特徴とは…
特徴:内容を求める質問で、回答の自由度が高い
週末はどのように過ごされましたか?
久しぶりに子どもを連れて公園にいきました。子どもとサッカーして過ごしました。
子どもも喜んでました…
特徴:「Yes/No」で答えられる質問で、回答は限定的になる
週末はゆっくりできましたか?
はい、おかげさまでゆっくりできました。
それぞれの特徴を活かして使い分けます。
種 | 使う場面 |
オープン クエスチョン | ・多くの情報を得たいとき 価値観を知りたい 動機や理由を知りたい 目的を知りたい 経緯を知りたい 具体的な内容を知りたい 見方・考え方を知りたい 人柄や性格、傾向を知りたい ・会話の連続性、発展性を求めるとき |
クローズド クエスチョン | ・初対面のとき ・対話の最初の場面 ・確認の場面 ・回答を早くもらいたいとき ・選択を求めるとき |
- クローズドクエスチョンを使う場合は、「Yes/No」の先を見通した「つなぎ」を準備しておくと自然な流れをつくることができます。
- オープンクエスチョンの方が対象者との関係を深めるのに有効だと思われがちですが、逆に、ある程度の関係性がないと効果は望めません。対象者が「この人に本音を言ってよいのか」という警戒心を抱くからです。
- オープンクエッチョンの連続は対象者に心的負担をかけます。クローズドクエスチョンを織り交ぜながら対話を進めることが大切です。
コーチングのセッションの中で使える質問例
❶ 導入
導入の質問は、クローズドクエスチョンが適切です。
いきなり深く考えさせる質問をぶつけると、対象者は以後のセッションに抵抗感をもちます。
以下に示すように、ざっくばらんに話せる雰囲気をつくるか、または、以後の対話のきっかけをつくるなどの段階ととらえた方が、以後の対話がスムーズです。
質問例は以下のとおりです。
❷ 展開『目的別質問ガイド』
展開でコーチングの「テーマ」に入りますが、主として行動と学習を促すための「確認」を行います。
具体的には、「自らやると言ったことを実際にやったか、そしてそれをやることで何を学んだかを対象者とふり返る」という作業です。
詳細は、以下の記事を参照してください。
『目的別質問ガイド』は以下のとおりです。目的に応じて活用してください…
※ 「目的」の項目には順序性はありません。
※ すべてを網羅する必要はありません。
❸ 終末
終末では、一つのセッションの整理と次回の内容を確かめます。
具体的には以下のような質問例があります。
思考や気づきは、「質問」によって促進される
コーチングは対象者との対話で進みますが、質問はその推進力にあたります。
思考や気づきの促進のカギは、質問の成否。
知識+経験を積めば、さらに「質問力」は磨かれますし、リーダーシップを発揮するうえでの大きな力となる。
お忙しいとは存じますが、コーチングに挑戦する価値は十分にあると思います。
お役に立ちましたら、幸いです。
読者の皆様におかれましては、くれぐれも健康に留意され、無理をなさらず人材育成にあたってください。
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