資格・副業が続かない中堅社員へ:意志に頼らない「スモールステップ」という技術
今年こそは、資格を取ってキャリアアップしたい…
会社の給料だけに頼らず、副業にも挑戦したい…
そう決意して講座に申し込んだり、サーバーを契約したりしたものの、
気づけば数ヶ月放置…
そんな経験はありませんか。
責任ある立場になり、仕事は激務。
夜にはもう、勉強を始める気力すら残っていない。
これが多くの中堅社員の、リアルな現実ではないでしょうか。
問題は「続かなかったこと」そのものではありません。失敗を繰り返すうちに、
自分に「意志が弱い」という
レッテルを貼ってしまうことです
一度刷り込まれた「三日坊主」の自己イメージは、 新しい挑戦を始めた瞬間から、無意識に「諦める理由」を探させてしまうからです。
もしあなたが今、そんな状態にいるなら、安心してください。
続かないのは、意志が弱いからではありません。
忙しい社会人が、学生時代と同じ「気合と根性」に頼る。その戦略自体が、すでに間違っているのです。
この記事では、
意志力を消耗させることなく、忙しい日常の中で「資格・副業」を前に進めるための
スモールステップという技術
について解説します

忙しい人が「意志の力」に頼ると100%失敗する理由

まず、残酷な事実をお伝えします。
私たち中堅社員は、「モチベーション」や「意志の力」をあてにしてはいけません。
なぜなら…
脳のメカニズム上、正面突破しようとすると必ず負けるようにできているからです。
理由は大きく2つあります。
脳は「今の忙しい生活」を維持しようとする

1つ目の理由は、脳に備わっている「ホメオスタシス(恒常性)」という機能です。
これは、今の生活スタイルや体調を維持しようとする防衛本能のようなもの。
脳にとって、日常の中にねじ込む「新しい勉強や作業」は、ただの異常事態でありストレスです。
これ以上疲れることをするな
休ませろ!
これが抵抗する脳のメッセージ。
ついには、あなたをソファやスマホへと誘います。
これが三日坊主の正体。
意志の力(ウィルパワー)は「消耗品」である

2つ目の理由は、脳の抵抗と戦うための「武器」が残っていないことです。
心理学的に「意志の力(ウィルパワー)」は、1日で使える量に限りがあると言われています。
- 部下のミスをフォローする
- 会議で難しい判断を下す
- 上司やクライアントに気を使う
私たち中堅社員は、息をするようにこれらをこなしています。
その結果、帰宅する頃には
意志力の残高はゼロ
そもそも変化を嫌う脳に対して、ガス欠の状態で挑んでも勝てるはずがないのです。
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。疲弊した脳にバレないくらい「小さな変化」から始めるのです。
【関連記事】
そもそも、学習や副業の時間が取れない原因は「時間の使い方」そのものにあります。
忙しい中堅社員が、まず見直すべきタイムマネジメントについては、👇もどうぞ。
脳の抵抗を無効化する「スモールステップ法」


忙しい大人が習慣を作るために必要なのは、「気合」ではありません。
脳の警報アラームを鳴らさないレベルまで
目標を極限まで小さくすることです
この考え方を、心理学や行動科学の世界では「スモールステップ(小さな一歩)」と呼びます。
これは、目標を「バカバカしいほど小さくする」というテクニックです。
残業続きでヘトヘトの日でも、
失敗するほうが
難しいレベルまで下げます
なぜスモールステップなら続くのか?


目標を極限まで小さくすると、脳はそれを「負担」として認識しません。
これくらいなら、やってやるか…
…と、脳のガードをすり抜けて、行動を開始させることができるのです。
キャリアを変えるための行動を、日々のルーチンに忍び込ませる唯一の方法です。
スモールステップで意識すべき3つの基準


効果的なスモールステップを設定するために、以下の3つの基準を意識してください。
- 失敗できないほど小さいか?
「飲み会帰りの日でもできるか?」と自問してください。答えがNOなら、まだ目標が高すぎます - 「行動の入り口」になっているか?
「知識を得ること」ではなく「道具に触れること」をゴールにします - 思考停止でできるか?
「今日はどこをやろうかな」と考えるエネルギーすら不要なサイズにします
具体例:資格・副業のためのスモールステップ実践


「小さくする」と言われても、どれくらい下げればいいのでしょうか?
資格勉強と副業(ブログやWeb制作など)を例に、多くの人が挫折する「NG例」と、習慣化できる「OK例」を見てみましょう。
ケース1:資格取得の勉強(英語・簿記・IT系など)


- ❌ NG(挫折ルート)
毎日1時間、参考書を解く:残業で遅くなった日はどうしますか? 一度でも休むと、そこから雪崩式にやらなくなります - ⭕ OK(スモールステップ)
テキストを通勤カバンから出す
これだけでOKです。1ページも読まなくていい。
ただカバンから「出す」だけ
人間には「作業興奮」という心理作用があります。
一度テキストを開いてしまえば、
せっかくだから1問だけ見るか
…など、意外と身体が動いてしまうものなのです。
ケース2:副業(ブログ執筆・プログラミングなど)


- ❌ NG(挫折ルート)
週末に5時間作業、毎日1記事執筆:平日の疲れが溜まった週末に、5時間の作業など不可能です。 - ⭕ OK(スモールステップ)
PCの電源を入れて管理画面を開く
記事は書かなくていいし、コードも書かなくていい。
ただ、PCの前に座り、ログイン画面まで行く。
これができれば、その日のタスクは完了
「管理画面を見るだけ」なら、どんなに疲れていてもできます。
そして、気づけば数行書いているはずです。
【関連記事】
資格や副業の習慣化を意識する前に、実際の副業の始め方や基本的な手順を理解しておくと、行動の設計がぐっとラクになります。
次の記事を読むと、未経験からでも一歩を踏み出す方法がわかります。
さらに成功率を高める「2ミニッツ・ルール」


スモールステップを実践する際におすすめなのが、世界的ベストセラー『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』![]()
「2分間ルール」です
2分間ルールとは何か?


新しい習慣を始めるときは、
「2分以内に終わること」に
スケールダウンする
…というルールです。
キャリアアップにおいて最も重要なのは、「今日どれだけ進んだか」ではなく「学習を途切れさせないこと」。
どんなに素晴らしいスキルも、やらなくなったら0(ゼロ)になります。
多忙なビジネスパーソンのための変換例


では、実際にどう変換すればよいか見てみましょう。
- TOEICのリスニング対策 ➡ 通勤中にイヤホンをつける
- 専門書を読む ➡ 目次だけ眺める
- 副業の市場調査 ➡ 競合サイトを1つだけ開く
- プログラミング学習 ➡ エディタで1行だけコードを書く
そんなことで意味があるの?
…と思われるかもしれません。
しかし、
「0(何もしない)」と「1(少しでも触れた)」の間には、無限の差があります。
【関連記事】
習慣化の仕組みだけでなく、
これからのキャリア全体を見据えた学び方・スキル設計については、次の記事も参考になります。ご活用ください
未来を変えるのは「根性」ではなく「仕組み」


今回のポイントは、以下のとおり。
- 三日坊主は脳の防衛本能
特に忙しい中堅社員は意志力が枯渇しているので、気合に頼ってはいけない - 大きな目標は脳の抵抗を生む。
「1時間勉強」ではなく、脳が気づかないサイズから侵入する - スモールステップで始める
「テキストを開く」「ログインする」など、思考停止でできる行動をゴールにする
今日も仕事で疲れた
もう無理だ……
そう思った夜こそ、スモールステップの出番。
「参考書を枕元に置く」だけなら、今夜からでもできるはずです。
5年後、10年後のキャリアの差は、才能や根性ではありません。
「忙しい日常の中で、どうやって最初の一歩を踏み出す仕組みを持っているか」の違いです。
さあ、この記事を読み終えたら、まずはスマホを置いて、
将来の武器になる道具を
「さわる」から始めてみませんか?
【関連記事】
実は、「昔はこれでできた」という成功体験そのものが、今の学びを止めているケースも少なくありません。
その理由については👇の記事が参考になります。






















































