あなたがビジネスパーソンとして、生涯活躍し続け、豊かな生活を手に入れるためには、業種や職種が変わっても「持ち運び可能な能力」を身につけることが必要…
いわゆるポータブルスキルを身につけることを心にとめて、自身の働き方刷新することで豊かな生活も手に入ります。
本記事では…
データを示しながら、その理由を明らかにします。
、
この記事に出会った人は、自分のキャリアに対する考え方が大きく変わると思います。
※ ポータブルスキが不明な方のために…
豊かな生活を実現する働き方については、記事の最後に書いていますが…
記述途中の“ポイント”を踏まえた働き方も重要なので、ぜひ、ご一読ください。
皆さんにとって有用な情報になれば幸いです。
なお、「業種や職種が変わっても…」という想定で記事を書きますので、上司には秘密にしておいてください。
こんな方に役に立ちます。
- 将来にわたって活躍し続けるためのポイントを知りたい
- 働き方を刷新し、豊かな生活を手に入れたい
- 自分の将来に漠然とした不安をもっている
- 働いている会社の将来に不安がある
- 将来、様々な職種を経験したい
時代の先を読み取ると、あなたの働き方が見えてくる
企業寿命が短縮傾向にある中、個人が自らのキャリアを企業にゆだねるのではなく、自らのキャリア・働き方に意思と責任をもつ、キャリア・オーナーシップの時代が到来しています。
キャリア・オーナーシップの時代に、自分は何に向かって、どんな努力が必要なのか?
以下の3点の内容を読むと、あなたが自分の将来に向けて努力すべき内容が見えてきます。
- 業種・職種・セクションをまたいだ移動が加速
- 6次産業化が進み、人材の異業種間移動が活発化
- 評価の重点が「専門性以外」へと変化する傾向
❶ 業種・職種・セクションをまたいだ移動が加速…
まず、以下の労働移動の状況をご覧ください。
引用:リクルートワークス研究所 2020年の「働く」を展望する より
https://www.works-i.com/research/report/2020.html
ある企業、ある職種、あるセクションでは人材が不足する、
ある人は失職リスクにさらされ、ある人は人材争奪戦の渦中にいる、
このように、相反する現象が同時発生し、業種・職種・セクションをまたいだ移動が加速しています。
ビジネス界は、「入る」「出る」「中で移動」という、人の動きが激しい時代に突入しているわけです。
しかも、専門的な知識やスキルの賞味期限はとても短くなった…
一つの専門的なスキル・経験でいつまでも活躍することは困難です。
そこで、あなたにとって大切なことは…
「何を学ぶか」「どのように学ぶか」「学んだことを仕事にどのように活かすか」を明らかにするとともに、「働く」ことと「学ぶ」ことを一体化すること
「労働の流動化」という観点から、業種や職種が変わっても適応可能な「仕事のし方」にかかわるポータブルスキルの重要性が高まっています。
また、専門的な知識やスキルの賞味期限の短縮から、定期的なアップデートが必要。
※ 業種や職種が変わっても適応可能な「仕事のし方」の詳細は、以下の記事を参照ください…
多忙な毎日の中でこれらの課題に向き合うには、働きながら学ぶ、働くことで学ぶ、学びながら働くという視点をもつことが大切です。
自分のキャリアを企業まかせにしてはいけません。
❷ 6次産業化が進み、人材の異業種間移動が活発化…
次に、産業別就業者の割合をご覧ください。
現在第1次産業就業者が占める割合は、5%に満たない状況です。
一方で、第3次産業の中心である情報・サービス業就業者は急速に増加。
このようにサービス経済化が進むと、今後、第1次産業や第2次産業であっても、販売に力を入れる企業が増える予想があります。
例えば…
6次産業化と言われています。
業界の垣根を超越した競争が繰り広げられる、企業を産業別にくくることができなくなる、といった時代が到来しつつあります。
こうした傾向は、人材の異業種間の移動を促進します。
また、生産→加工→流通→販売の管理、いわゆるサプライチェーンマネジメント(SCM)を実現できる人材のニーズが高まると予想されます。
そこで大切なことは…
他の部署への異動や異業種への出向、副業・兼業など、自ら多くの体験を希望・選択し、「体験総量」をあげること
また、体験や経験と知識やスキルをリフレクション(ふり返り・内省のこと)し、これらをすり合わせるすることにより、環境が変化しても適応可能な実践的な知恵を獲得していくことが重要。
ポータブルスキルを獲得するためには、一定の「体験総量」が必要です。
そのためには、副業・兼業を含め、個人が体験や経験の機会を獲得するために自ら行動を起こすことが大切。
❸ 評価の重点が「専門性以外」へと変化…
採用時に企業が評価する項目について、興味深いデータがあります。
出典:JHR 中高年ホワイトカラーの中途採用実態調査 より
http://j-hr.or.jp/wp/wp-content/uploads/middlematch-pdf02.pdf
採用時に評価した項目を見ると、専門知識や業界経験の割合が高い、ということがわかります。
これと、右にある「採用後に評価しておけばよかった」の割合を比較すると、「人柄」「専門性以外の職務遂行能力」のほうが高くなっています。
このことから、その業種や職種の専門知識・技能だけでなく、その人がどのような仕事の進め方をするのか、どのように人と関係を構築していくのかといった点を重視する傾向は、今後高まると予想されます。
企業内においても同様です。
そこで大切なことは…
「問題処理能力」や「事務処理能力」に加え、仕事への取り組み姿勢や人間関係調整能力等を磨くこと(EQの知識獲得が重要)
EQについては、以下の関連記事をご参照ください。
その他、「環境に適応する能力」「仕事に対するモチベ―ションをコントロールする能力」「相手との壁を越えて多様性を活かす能力」「民主的で参画的なコミュニティをつくる力」など、日々の経験や他者とのかかわりの中から、これらを学んでいくことが必要。
そして、定期的にリフレクション(ふり返り)をすることが大切です。
こうして身についたスキルが、ポータブルスキルとなって、将来あなたを助けてくれます。
ビジネスパーソンの皆さんにとっては、対人関係において、きつい場面もあると思いますが、仕事またはスキルの習得だと割り切ることも一つの方法です。
※ 次回は、ポータブルスキルの内容に踏み込んだ記事を提供します。
学びなおしは、いつすべきか?
皆さんに、ぜひ見ていただきたいのは次のデータです。
平成29年11月産業人材政策室 働き手向けアンケート調査結果 より
上記のデータから…
日ごろから獲得すべきスキルの種類、発揮する場面を考え、「働くことと学ぶことの一体化」を意識して、少しずつでもスキル開発行動を起こすとよいと思います。
獲得すべきスキルの種類は大きく次の2つ…
- 他の業種や職種、他の部署でも使えるスキル
- 最新の専門的な知識やスキル
これらのことから、アクションのポイントは3つ…
- “両立”ではなく、学ぶことと働くことを“一体化”させること
- 汎用性・再現生の高いポータブルスキルを獲得すること
- 専門的な知識やスキルを定期的にアップデートすること
これらは、リフレクション(ふりかえり)によって進化します。
次回からは、ポータブルスキルの詳細を記事にします。
本記事でふれた「体験総量」をあげるために、副業を始める人が増えています。
副収入を得る…というメリットも大きいので、ライフプランも好転します。
新たな働き方を模索している方のために、以下の記事も掲載しました…