社長ひとりの会社
社員はAI
社長の仕事はインサイトを見抜くことと
「AI社員」の仕事チェック
対話の相手はチャットボット
このような起業が実現可能なAI時代…
どんなベンチャー企業がライバルとして出現するかわかりません。
加速するビジネス環境の変化。
マネジャーは、変化に応じた役割を知り、その責任を果たすことが求められます。
AIは、
- マネジャーの役割やスキル
- プロジェクトの管理や評価
- チームのコミュニケーションや協働
…など、マネジメント業務の様々な側面に影響を与えています。
マネジャーのスキルセットも変化…
上図のとおり、AIリテラシーを土台としたディレクション能力も重視されるようになる。
このように、ビジネス環境の変化がマネジメント業務を大きく変えつつあります。
そこで、本記事では…
AI導入で変わる
マネジメント業務の事例やポイントを紹介!
AI時代の予備知識として、サクッとご一読ください。
AIがマネジャーの役割やスキルに与える影響
AIは、マネジャーが担うルーチンワークや簡単な判断を自動化したり、高度な分析や予測を提供したりすることで、マネジャーの負担を軽減し、より価値の高い業務に集中できるようにします。
たとえば、PwC Japanグループは、AI経営というサービスを提供。
AIをあたり前に利用することを前提とした経営や部門のビジョンを描き、AIの利用を前提とした各ファンクションのマネジメント変革・プロセス変革をともなうデジタル化、データ活用の設計図までを策定しています。
https://www.pwc.com/jp/ja/industries/technology/tech-consulting/track-record.html
AI導入によってマネジャーに求められるスキルも変化します。
- AIは誤った判断やバイアスをもつ可能性がある。
- 人間の感情や価値観を理解できない、という限界もある。
そのため、マネジャーはAIの出力に盲目的に従うのではなく、批判的に検証し、必要に応じて修正したり補完したりする能力が必要になります。
さらに、マネジャーはAIと人間の協働を促進するために、
- チームメンバーのコーチングやサポート
- 重要なステークホルダーとの定期的な話し合い
- 高いパフォーマンスを発揮する文化の醸成
…などに注力しなければなりません。
AIがプロジェクト管理や評価に与える影響
AIは、プロジェクト管理や評価においても大きな効果を発揮します。
具体的には…
- プロジェクトの目標や期限、予算やリソースなどのパラメーターから最適なプロジェクトプランを作成する。
- プロジェクトの進捗や品質、リスクなどをリアルタイムで監視する。
…などの自動化です。
AIはプロジェクトに影響を与える内外の変化や潜在的リスクを知らせ、必要とされる意思決定の優先順位をつけ、それぞれについて考えられる解決策を提供することができます。
IT分野を中心とした調査・助言を行うGartner(ガートナー)研究所は…
2030年までに、プロジェクトマネジメントのタスクの80%が、ビッグデータや機械学習(ML)、自然言語処理を搭載したAIによって運営されると予想しています。
Gartner, Inc:https://www.gartner.com/en/conferences/emea/applications-uk
たとえば…
スマホアプリで会社の複数の戦略的イニシアティブをチェックできる未来。
アプリで可能になることは…
- AI主導の調整が行われたプロジェクトの現状と期待される利益の達成率を表示する。
- 注視すべきあらゆる変化と潜在的リスクを知らせ、必要とされる意思決定の優先順位をつけて情報を提供。
- それぞれについて考えられる解決策を提案する。
出典:Harvard Business Review https://dhbr.diamond.jp/articles/-/9358
マネジャーに必要な資質・能力は、仮説→検証→改善をくり返して成果を出すなどの問題解決力が中心になると予想されます。
関連記事がありますので、ご参照ください。
AI導入担当で、システム開発業者をお探しの方・業者の変更や見直しをする方には…
マッチングサービスの利用をおススメします。
ネット検索ではどの業者が信頼でき、優れた実績をもつのか わからない。
選定に費やす時間も限られます…
スピードと高精度のマッチングで有名なのは「EMEAO !(エミーオ)」
完全無料で紹介してくれます。
AIがチームのコミュニケーションや協働に与える影響
AIは、チームのコミュニケーションや協働においても有用なツールとなります。
具体的には…
- コミュニケーションをデータ化し、チームのコンディションをリアルタイムで可視化する。
- チームメンバーの士気や満足度、コミットメントなどの指標を測定する。
「ウェルビーイングの高め方」の記事で紹介した「Talknote(トークノート)」の機能もそのひとつ。
現在、AIシステム会社ではチームビルディングサービスを開発中です。
具体的には…
- チームメンバーの性格や価値観などのデータから最適なチーム編成や役割分担を提案
- チームメンバー同士の相性やコミュニケーションスタイルなどの可視化
- チームビルディングに役立つアドバイスやフィードバックを提供
…といった新サービスです。
チームメンバーの客観的な評価やフィードバックを得られるのはありがたいことですが、AIは既存のデータや知識に基づいて学習するため、このサービスには学習素材の範囲や質に関する問題を孕んでいます。
活用の際は、「多様性、非差別、公平性」という要件に抵触しないように運用するか、もしくは活用範囲を限定するか、といった注意が必要。
AI導入におけるガバナンスやリスクマネジメントの重要性
AI活用においては、ガバナンスやリスクマネジメントも重要な要素となります。
ここでのガバナンスとは…
AIの開発や利活用に関する方針や基準、責任や権限などを明確にすること。
ここでのリスクマネジメントとは…
AIの誤作動や不正利用などによって発生する可能性のある損害や責任を予防したり軽減したりすること。
AI導入におけるガバナンスやリスクマネジメントに関しては、国内外で様々な動向があります。マネジャーの予備知識として、心に留めておきましょう。
たとえば、日本政府が策定した「 人工知能(AI)に関する社会原則」(2019.6)。
この社会原則は、AIの社会実装を推進する上での基本的な考え方と行動指針を示したもので、以下の7つの原則から構成されています。
- AIは基本的人権を侵さず、人間中心に開発する。
- 誰もがAIを利用できるよう教育を充実させる。
- 個人情報を慎重に管理する。
- セキュリティーを確保する。
- 公正な競争環境を維持する。
- AIの動作について企業は適切に説明する。
- AIの社会実装を推進する。
欧州委員会は「信頼できるAIに関する倫理ガイドライン」(2019.2) を策定。
4つの倫理原則と、7つの要求条件を定めています。
【 4つの倫理原則 】
- 人間の自律性の尊重
- 危害の防止
- 公平性
- 説明可能性
【 7つの要求条件 】
- 人間の監督と監視
- 技術的な堅牢性と安全性
- プライバシーとデータガバナンス
- 透明性
- 多様性、非差別、公平性
- 環境及び社会の幸福
- アカウンタビリティ
AI時代だからこそ、自分にとってのキャリア・サクセスを考える
AI導入が進むなか、マネジャーの皆さんは、新たに付加された業務に追われる毎日だと拝察いたします。
しかし、ただ忙殺されるだけの受け身の姿勢ではいけません。
AI導入にかかわる経験自体が自己資本となり、あなたのキャリア開発につながるからです。
さらに、自ら起業という選択肢も開かれる。
実績をあげればヘッドハンターから声がかかる可能性も大きい。
- ITベンダーとの交渉からアイデアや最新情報を得る。
- プロジェクト管理にかかわることで、AIマネジメントスキルを獲得する。
このようなポジティブなアクションがあなたのキャリアを切り開きます。
会社組織に所属することで、
- 価値の高い情報が自動的にタダでもらえる。
- 会社組織のリソースを使って、自分のキャリアを開く。
…というくらい、ふてぶてしい姿勢でAI時代の波にのっていきましょう。
AI時代だからこそ、自分にとってのキャリア・サクセスを考えることが大切。
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